肝移植委員会
はじめに
肝移植委員会 委員長 日浅 陽一
生体肝移植は2004年1月から、脳死肝移植は2006年4月から健康保険の適応となり、肝移植は高度先進医療から通常の医療となりました。この間、肝移植委員会が中心となり、日本肝臓学会、日本移植学会、日本肝移植学会の協力により肝移植を日本に定着させて来ました。現在まで定期的に脳死肝移植レシピエントの適応基準と選択基準を改定してきました。これまで、肝移植委員会が中心となり、上記3学会の協力で脳死肝移植適応評価委員会や脳死肝移植施設認定部会を運営してきましたが、2016年からは、これらの委員会が肝移植委員会に統合されることになりました。肝移植委員会は、日本肝臓学会が主体になり運営しますが、日本移植学会と日本肝移植学会からも委員を出し、重要な決定事項は3学会が十分協議して決定することになります。肝移植に必要な事項を決定する学会側の委員会として、その基盤がはっきりするよう改組されました。肝移植を待ち望んでいる患者さんは多く、脳死移植ドナーとなる方々も徐々に増加しています。肝移植の更なる発展に対して本委員会はしっかりと役割を果たして参ります。
肝移植委員
役員名 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
委員長 | 日浅 陽一 | 愛媛大学大学院医学系研究科 消化器・内分泌・代謝内科学 |
委員 | 寺井 崇二 | 新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野 |
江口 晋 | 長崎大学病院 移植・消化器外科 | |
玄田 拓哉 | 順天堂大学医学部附属静岡病院 消化器内科 | |
徳本 良雄 | 愛媛大学医学部附属病院 肝疾患診療相談センター | |
吉住 朋晴 | 九州大学 消化器・総合外科 | |
専門委員 | 市田 隆文 | 湘南東部クリニック |
持田 智 | 埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科 | |
オブザーバー | 伊藤 孝司 | 京都大学医学部附属病院 肝胆膵移植外科 |
上田 佳秀 | 加古川中央市民病院 消化器内科 | |
日本移植学会 | 江川 裕人 | 浜松ろうさい病院 |
長谷川 潔 | 東京大学大学院医学系研究科 臓器病態外科学 肝胆膵外科 人工臓器・移植外科 | |
日本肝移植学会 | 小倉 靖弘 | 名古屋大学医学部附属病院 移植外科 |
笠原 群生 | 国立成育医療センター 移植免疫科 |
活動内容
日本移植学会、日本肝移植研究会との協定書に基づいて、2団体から推薦された委員も含めて、肝移植に係る課題と問題点を審議するとともに、その改善方策を策定し、肝移植医療の在り方を決めるとともに、推進することを目的としています。
また、日本医学会に設置された「移植関係学会合同委員会」、厚生労働省 健康局 疾病対策課 臓器移植対策室が設置する「肝臓移植に関する作業班」、日本医師会、日本移植学会、日本肝臓学会など関連2団体、1協議会、34学会、6研究会の代表で構成している「臓器移植関連学会協議会」、日本臓器移植ネットワークが主催する「脳死臓器提供中央評価委員会」などに委員として参画しています。
委員会活動
- 肝移植に係わる事項の審議
- 脳死肝移植の適応評価基準作成
- 脳死肝移植候補症例の適応評価と日本臓器移植ネットワークへの登録
- 脳死肝移植施設の新規承認と更新
- 臓器移植関連学会協議会への参加による、臓器移植に関する共通課題への取り組み
- 脳死臓器提供中央評価委員会への参加による、脳死移植実施事例の検証