市民公開講座企画検討委員会
はじめに
市民公開講座企画検討委員会 委員長 波多野 悦朗
最近の肝臓病学の進歩には目を見張るものがあります。C型肝炎は経口抗ウイルス薬でほぼ制圧が見込めるまでになりましたが、一方で、ウイルス駆除後の肝発癌の問題など新たな課題も登場してきました。B型肝炎も核酸アナログの投与によりコントロール可能ですが、functional cureを目指して新薬の開発が進んでいます。肝がんに対する新しい分子標的薬も次々と登場します。また、脂肪性肝疾患など生活習慣と深く結びついた疾患が増え、肝臓病学は大きく変貌しつつあります。このような急速な展開は、情報の偏在化にもつながり、最新情報を肝臓専門医はもとより広く社会に提供し、患者様や市民への啓発活動を行っていく重要性が一層増しています。肝臓学会では肝がん撲滅運動を展開し、毎年各都道府県において医療講演会や医療相談、市民公開講座を開催しております。2020年度以降、新型コロナウイルス感染症対策としてWebとのハイブリッド開催など臨機応変に対応していますが、会員の先生方におかれましては、引き続きご指導とご支援を宜しくお願い申し上げます。
市民公開講座企画検討委員
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活動内容
- 一般社会人の肝臓病に関する啓発のため、厚生労働省の後援を得て、肝臓週間(7月末から8月初)に全国5ヶ所で市民公開講座を開催しています。
- ウイルス肝炎研究財団主催の市民公開講座の開催地及び責任者を推薦しています。
- ウイルス肝炎研究財団主催のパネルディスカッションを共催しています。
- 各都道府県50箇所で、「肝がん撲滅運動」責任者を委嘱し市民公開講座や医療従事者向けの講演会を開催しています。
委員会活動
日本肝臓学会が主催・共催する市民公開講座、肝がん撲滅運動等、一般市民を対象にした啓発活動実施のための方策を企画・立案・実施することを目的としています。また、当学会が後援する市民公開講座への講師派遣なども行っています。市民公開講座、肝がん撲滅運動については、当学会のホームページにアップしていますので、ご参照願います。